ゲームクリエイターのお仕事とは?!【イラストレーター、デザイナー編】
こんにちは!PARUDEVの運営をしているPARU+です。
近年、中高校生の人気職業ランキングで「ゲームクリエイター」が上位にランクインしているのをご存知でしょうか?
スマートフォン向けのソーシャルゲームの流行も相まって、大学の学部でもクリエイターコースが新設されるといった電車内広告もよく見かけるようになりました。
今や人気職種!「ゲームクリエイター」!
「ゲームクリエイター」という言葉。すっかり身近なものになってきましたが、
具体的にどのような仕事内容か説明できますか?
…では、職業ランキングでも人気の「イラストレーター」「デザイナー」との違いではどうでしょう??
▼みなさんの心の声▼
「うう〜んよくわからないけど何となく華々しくてカッコいい!」
「昔から絵を描くのがすきだったので活かせる仕事に就きたい!」
「とにかく携わって見たいんだ!!!」
「でも、本当のところは曖昧にしかわからない…。」
それでも大丈夫!憧れるにはいろんな理由があって当然です!
今回の記事では、
- クリエイターに憧れてはいる
- でも具体的な仕事のイメージが湧かない…
- 詳しく違いを知りたい!
という方のために、ゲーム会社における「イラストレーター」「デザイナー」の違いに触れながら、「ゲームクリエイター」のお仕事について掘り下げて紹介していきたいと思います。
▼目次
- 導入:いまや人気職種!「ゲームクリエイター」!
- ゲーム会社におけるイラストレーターとデザイナーの違い
- –イラストレーターのお仕事
- –デザイナーのお仕事
- じゃあ、ゲームクリエイターの仕事って何なの??
- –ゲームクリエイターとしての考え方
- –制作以外のお仕事
- –長所を活かし合う!持ってる武器は人それぞれ。
- 最後に
ゲーム会社におけるイラストレーターとデザイナーの違い
イラストレーターのお仕事
イラストレーターは、ご想像のとおり1枚絵を描くひとのことです。
「そんなもの知ってる」って?
まあお待ちください。もうすこし噛み砕いて説明していきます。
ゲーム会社における「イラスト」の用途は、
①ゲーム中の絵素材として使われるか、②作品の認知度をあげ、より多く売り出していくためのプロモーション商材として使用されることが多いです。
具体的には以下の媒体を通してお客さま=ゲームユーザーのもとに届けられます。
- ゲーム内の絵素材
- ポスター、雑誌などの広告媒体
- グッズ展開
- パッケージ
ゲームの絵素材では、ソーシャルゲームではおなじみのカードイラストもここに含まれます。
作品によってはレイアウト、線画、着彩で細かく分業している場合もありますので、どこが自分の得意分野かを考えてみるのも良いかもしれませんね。
一つのテクニックを極めるもよし、幅広く対応できるように鍛えるのもありだと思います。
…但し、社内で1から描き切って仕事が完結するケースと、協力会社さんやフリーランスのイラストレーターさんに部分的な作業を発注するケースなど様々あり、こういった開発体制は「会社やプロジェクト毎によって異なる」ため注意が必要です。
就活中、もしくは転職活動中の方で面接の機会がある場合は、現場担当者につっこんで質問して十分に確認しておきましょう!
デザイナーのお仕事
ゲーム業界でいうデザイナーとは、ゲーム中のグラフィックを作るひとのことです。
イラストや3Dモデルを形にするための「設計図を作る人」と捉えても良いと思います。
どんな会社でも、大きく分けて複数のパートに分業していることがほとんどです。
- キャラクターデザイン
- 武器デザイン
- モンスターデザイン
- 背景デザイン
- UIデザイン
- エフェクトデザイン
- 3Dデザイン(設計図をもとに、ゲーム素材を作る人)

*キャラクター・衣装デザインの例*
*背景デザイン+イラスト込みの例*
*ゲームコンセプト画像(左)、UI+タイトル画面デザインの例*
この中でも一つのパートを専門として就く場合もあれば、プロジェクトの体制や人数によってはいくつか兼任する場合もあり、働き方は様々です。
現場を見ていると、パートを越えて幅広くできるひとは何でも任されている印象が強いですね。
できることが多いほど、キャリアの選択肢も多いです。
じゃあ、ゲームクリエイターの仕事って何なの??
ゲーム業界におけるイラストレーターとデザイナーの違いを紹介しましたが、ゲームクリエイターと一体何が違うの??そもそも重複する部分が多いのでは???と感じた方も多いのではないでしょうか。
まさにその通りで。役割を図にするとこのようになります。
広く例えるなら、職種問わず、ゲームに携わっている全ての人がゲームクリエイター。
ただキレイな絵を描けることはそれほど重要ではなく、あくまでゲームを完成させることがゴールなのです。
イラストレーター、デザイナーという職種は、「ゲームクリエイターという大枠の内訳のひとつ」と捉えるとわかりやすいかもしれません。
※こちらの図には載せていませんが、ゲームの企画職、プログラマーにも同じことが言えます。
ゲームクリエイターとしての考え方
イラストやデザインの仕事をいただくゲームクリエイターとして、常々こう考えます。
- ただ自分の好きな絵を描くだけではなく、大勢で1つの作品を作りあげるためにはどうすればよいか?
- 遊びをより面白くするために、ビジュアルの観点からどのようなアプローチができるか?
このほんの少しの意識の差が、世間一般でいわれるイラストレーターやデザイナーと、ゲームクリエイターの根本的な違いなのではないかなと思っています。
制作以外のお仕事
ちなみに
イラストやデザインをメインでこなしながら、こんなお仕事も担当します。
- デザイン資料、指示書、発注書類の作成
- 協力会社の窓口
- 納品物のチェック、品質管理
- スケジュール管理
- 企画会議への参加
- 技術研究
(うわっ!急に会社員ぽくなってきた!)
長所を活かし合う!持ってる武器は人それぞれ
ゲームクリエイターのなかにはイラストかデザインのどちらかに特化する人、どちらも兼任する人、クリエイターたちの作品を監修し管理するひと…様々な働き方をしているひとたちがいます。
中にはデザインをやりながら3Dモデリングもばりばりこなして、なおかつプログラム方面の知識も深い方まで…ゲーム会社に所属している方、フリーランスで活躍されている方のなかにはそんな神のような人もたくさんいらっしゃいます。
とはいえ基本的に、
- お互いが持っている得意分野で、お互いを補い合っているのがゲーム開発の現場。
これからゲーム業界への就職を考えているのであれば、
- 自分の得意分野は何か?
- 自分が本当に好きなもの、興味や情熱を注げるものは何だったか??
どんなに小さなことでも構いません。
ここで、改めて自分を掘り下げて見てはいかがでしょうか??
(えっ、、、全然思い浮かばない、、ワイはもうだめかもしれん…涙)
大丈夫!諦めるのはまだ早い(*⁰▿⁰*)
神々もかつては未経験、そして初心者でした!
今からでは遅いかも…なんて不安に思わず、今が新しいことを始める1番良いタイミングだと思って、一緒にがんばってみませんか?
最後に
と、ここまで散々「ゲームクリエイター」ということばを使用してきましたが、
現場での経験上、自分たちのことを「ゲームクリエイター」と呼んでいる人を滅多に見たことがありません。笑
文字面の印象から受けるほどカッコいいこともしてないし、華々しい作品の影で汗水流しながらせっせと働いてるし、この単語を口にするだけでも、何だか小っ恥ずかしい気持ちに…なります…きっと開発者の多くはそうなんじゃないかな…?
とはいえ堂々と声高に名乗れるように、日々がんばらないと!ですね!
まとめ。
今回はゲーム業界における「イラストレーター」「デザイナー」の違いについて、
また「ゲームクリエイター」のお仕事について紹介してきました。
いかがでしたか?
この記事が少しでもみなさんの興味を引くきっかけになれば、、
また少しでもゲーム開発の現場のイメージを掴んでいただけたら幸いです。
※この業界にはいろんな会社があり、プロジェクトによっては開発体制や名称も全く異なることがあります。今回紹介したお仕事内容はあくまで一例として捉えていただければと思います。※
それでは今回はここまで。
いつかお仕事でご一緒できる日を楽しみにしています!
PARU+
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